カッコイイもの ➓ [263] の続きです。 日本のセレクトショップが自社のデザイナーと有名ブランドとコラボレーションしてダブルネームの製品を発売します。 なぜかと言えば自社のデザイナーのオリジナル製品だとあまり売れないからです。 しかし有名ブランドとコラボレーションすることで、そのブランドのふんどしを借りて相撲を取れます。 売れますよね。 私は購入しませんけど… なぜかと言えば、オリジナルに日本のセレクトショップのデザイナーの手が入り、ノンオリジナルになるからです。 もしアメリカのブランドの場合、生産地はアメリカ(今は南米、アジア製造がほとんどです)ですが、日本で製造されたりするからです。 日本製はクォリティがよくてすばらしいと思いますが、しかし、そのブランドの持つオーラ[ 生産された場所の波動・生産者(アメリカ人)の波動 ]が製品に宿らないと私は思います。 なので日本人好みにアレンジ・日本人サイズに合わせて製造されたジャパニーズ・アメリカンブランドなどにはまったく興味がわかないのです。 縫製が歪んでいたり、サイズが大きめなアメリカンな感覚が心地よいのです。 日本人が作る製品にないアメリカ人のアバウトなイージーさに魅力を感じています。 それをいくら製品にブランドのネームタグをつけたり、アメリカンなアバウトなイージーさを緻密に計算して人工的に施しても、それは自然さがなくて不自然な産物になるのです。 ジャズ音楽で説明しますと、演者がソロパートを演奏している時に頭でコード進行を考えて、自分の引き出しにあるフレーズを片っ端からはめ込んでいくような、まるでパズルをやってるような演奏です。 ジャズの醍醐味は即興演奏ですから、それらの演奏は聴衆をまったく虜にしないと私は思います。 即興演奏している最中にある瞬間に今までの自分の手ぐせ演奏ではなくて、無意識に自分でも想像できない自己能力を超えたフレーズを奏でる時があります。 神業とでも言うのでしょうか? そういったものが一流ブランドには存在すると私は思うのです。
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