バイエリッシェ・モトレーン・ベルケ [111] の続きです。アメリカ村に来てみると真っ黒に日焼けしたサーフ・ファッションに身を包んだ若者で溢れていました。路上駐車している車にはサーフボードが積まれていますし、アメリカ村の路地を車で流しているサーファー風の運転手の車にもサーフボードが積まれています。けっして大阪 ミナミは海の近くにあるわけではなくて道頓堀川そばの繁華街にあるのです。私は「いったいアメリカ村で何が起こっているのか? 」N君に聞きました。「今はサーファーが一番カッコよくてモテるんや。サーフィンしなくて、町でサーフ・ファッションを決めてるやつをシティー・サーファー(陸サーファー)ちゅうねんけど、ヤンキーもモテないから最近はサーフィンをやり始めたんよ。そんなやつらをヤンファーと呼ぶんやけどね…(笑)」N君はサーフボードを積んだBMWの6気筒エンジン音(シルキー・シックス)を響かせながらアメリカ村の人が集まる三角公園前の道路を我が物顔で駆け抜けました。
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