ロックスターを体験しました [86] の続きを書きます。高校に進学するといろいろな地域の中学校から生徒たちが集まってきてました。私のクラスには中学校が同じだったジャックのドラマーのO君がいました。みんな最初が肝心だとばかりに競うように自分をアピールしています。また、ハッタリをかます者もいました。スポーツが得意の生徒は運動部に入部していきましたが、バンドをやっていた私は軽音楽部などには入りませんでした。三笠中学校から来ていた「中学時代は盛んに音楽をやっていた」と自慢していたS君が私に「おまえは富雄中学校出身やったな、インセクツを知ってるか?」と聞いてきました。適当に聞き流しているとO君が「彼がインセクツのメンバーや」と言ってくれました。すると、先ほどまで偉そうにしていたS君は顔色が変わり、ためグチから敬語になり「ええっ〜! インセクツのベーシストだったんですか!」それから彼は私の事を「〇〇さん」付けで呼ぶようになるのでした。
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