大阪 ミナミ アメリカ村 1979年 [112] の続きです。「アメリカ村のそばにヨーロッパ村というのができた」とN君は言うと、そちらへ向かいました。心斎橋筋商店街の東側にあるヨーロピアン・ブランドを扱う店が集まった地域をヨーロッパ村と言うらしいのです。ヨーロッパ村に到着するとBMWがオーバーヒートしたみたいで、調子が悪いのでJAFを呼びました。原因はクーラーのせいだと判明しました。ドイツ本国の夏は涼しいのでクーラーなしの車が大半らしく、日本は蒸し暑くてクーラーが必要なので輸出の際に粗末なクーラーを取り付けているらしいのです。そのクーラーがエンジンに負担をかけているとのJAFの人の話でした。高速走行の時はまだしも渋滞の時にはラジエターへ空気が送られない為にすぐにオーバーヒートするみたいなのです。そんなわけで蒸し暑い中をクーラー無しで神戸まで帰らなくてはなりませんでした。他の日本車は窓を閉めてクーラーをキンキンに効かせて快適な顔で車を運転しているのにですよ! するとN君は「BMWなのにそれはカッコ悪いから、窓を閉めるから快適な顔をせえよ」と言いながら自動ウィンドウ開閉ボタンを押しました。暑さで汗が吹き出してきましたが、「なんでここまで見栄を張らなあかんのやろか」と内心そう思いましたが、N君の見栄っ張りに付き合うことにしました(苦笑)
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