カッコイイもの ❾ [262]の続きです。 ジーンズの話に戻し整理しますと、第二次世界大戦期にアメリカで製造されていたリーバイス社のS501XXという型番のジーンズを復刻する為に当時のオリジナルジーンズを分析して、糸(コットンの産地にこだわる) ・染め(インディゴの染料にこだわる) ・生地(旧式力織機を使用) ・縫製(30年代のミシンを使用) などにこだわり、現在に蘇らす過程は、すばらしいことではありますが結論から言いますとそれは模倣にすぎないと言えると私は思うのです。 音楽で言いますとカヴァー(完コピ)であります。 それはオリジナルではありません。 歌手がヒット曲のカヴァー集を発売しますと 耳に馴染んだ曲ですからある程度売れます。 商売としては成り立つのですが、芸術性を問われると???です。 今の流行り、ニーズに合わせてアレンジされた曲はオリジナルのカヴァーよりももっと売れるかもしれません。 ジーンズもタイトフィットにしたり、コンフォートフィットにしたり、デニムの色を濃くしたり、薄くしたりしています。 しかしそれは一時のブームであり、いずれは廃れるのです。 そうなるとやはり行き着くところ、最終地点はオリジナルこそすべてなのではないでしょうか? オリジナルにはオリジナル以上、オリジナル以下はないのです。 オリジナルを超えるものはありえません。 究極はオリジナルのヴィンテージジーンズを入手するしかないのです。
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