私は日本人です。18歳までは日本で暮らしていましたし、それも関西です。中学生・高校生の頃は「ライトミュージック」という音楽の月刊紙を購読しておりました。ですから1970年代初頭の日本のアーティストの記事はなんとなく読んでおりましたので、当時のアーティスト名は覚えています。しかしもっぱら購入するレコードは洋楽アーティストばかりで、邦楽アーティストのレコードを買う気になりませんでした。ですからテレビ・ラジオ・街角で歌謡曲は耳にしておりましたが、彼らの音楽を聴いたことはありませんでした。最近シティ・ミュージックという日本の1970年代から80年代にかけての音楽が海外の音楽マニアから注目されているとのことです。私も10年ぐらい前からその手の音楽が紹介されている本で、お勧めの名盤CDを聴いてきましたが…「 ? 」マークでしか浮かばない音楽でしかないのです。本の著者の音楽に対する造詣が乏しいのかと思い、その他の著者の本を数冊読みましたが、当たりはずれはあると思いますが、すべて「はずれ」でしかないのです。いったいなんなんでしょうか? シティポップを聴くのだったら、洋楽の本物を聴くべきです。単なる「猿まね」でしかないのです。演歌・歌謡曲の方が日本独特のバタ臭さがあり、日本独自のオリジナリティがあると思います。私が思うに当時、西洋かぶれした人たちが好んで聴いた和製西洋音楽が「シティポップ」ではないでしょうか? 私もおもいきり西洋かぶれでしたが… 本物志向で偽物は聴きませんでした。