バグが虫だらけに[133] の続きです。翌朝、昨夜の雷雨は嘘のように晴れ渡り、最高のドライブ日和になりました。世界最長のミシシッピー川を越えるとイリノイ州タムピーコという場所があり、ロナルド・レーガン大統領生誕地と書いた看板のドライブインで休憩しました。さすがミシシッピー川のフィッシャーマンの御用達の店だけのことがあるという豊富なカラフルな釣り用ルアーが陳列されていて、見ているだけでとても楽しいのです。ルート66の歌ではありませんが、「シカゴからLA(ロサンゼルス)」まで、その逆ルートの「LAからシカゴ」までを目標にしてましたから、シカゴのダウンタウンへ向かって運転していました。途中で地図を確認すると、80号線を走行しなければならないのに57号線のシカゴの都心部へ向かっているのに気づきました。フリーウェイを途中で降りて、80号線まで引き返すことにしました。私がフリーウェイを降りた地域は、黒人しかいない場所でした。家の前にたむろする人達、バス停留所で待っている人達、歩道を歩いている人達のみなが黒人です。黒人街の異様な雰囲気の中30分ほど走って、80号線に戻れました。緊張から解きほぐされてホッとして「やはりシカゴブルースの本場は半端ない数の黒人がおったなぁ」と胸をなぜ下ろしました。
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