海辺の街で生活していて、ふと閃いたことを書いていきます

アメリカ アメリカ大陸横断

渓谷で危機一髪! [110]

風邪をひいてしまいました [107] の続きです。さぁ! いよいよ今回のアメリカ大陸横断ルートの最大の難所である、店一つない100マイル(160Km)の区間を走る前に、最後のグロサリーストアーで腹ごしらえをしました。スウィート・コーンの缶詰をスプーンで、食パンにハムを挟んでサンドウィッチを作り、トマトはそのまま丸ごとかぶりつきました。緊急用の食料と水を買い込んで、車のガソリンを満タンにしていざ出発です。走り始めて5分もしないうちにアクセルペダルが軽くなり、ベタ踏みの状態に… そして車は減速して止まりました。アクセルワイヤーが切れたみたいでした。カリフォルニアを出発する前に車を整備点検して万全の状態でしたが、まさかアクセルワイヤーが切れるとは!それも一番用心していた難所区間でです。車もほとんど走っていません。しばらくどないしようかぁ〜 なんのあてもなく途方にくれていると、一台の白色のワーゲンが止まってくれました。前日のカリフォルニアから同じペースで走行していたワーゲンでした。中年の男性が車から降りて来てくれて、「どうしたの?」と尋ねてくれました。「アクセルワイヤーが切れたみたいなんです」答えると、後ろのエンジンフード(フォルクスワーゲンは後部にエンジンが搭載されています)を開けて状態を確認してくれているところに、一台のパトカーが止まりました。保安官が窓越しに「なにかトラブルでもありましたか?」と聞いてきました。白いワーゲンに乗った男性が説明してくれると、保安官は「グッド・ラック」と手を振ってその場を立ち去りました。「えぇっ〜! 助けてくれないの?」

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