湊川神社(通称:楠公さん)の西門前にたちばな児童館がありました。児童館のあるビルの一階が保育園で、二階が児童館のスペースでした。Hさんという職員のお兄さんがいました。Hさんはいつも子供たちと絵を描いたり工作をしていました。児童館には卓球場、積み木できる部屋、読書する部屋がありました。近所のメトロ神戸の地下にも有料卓球場がありましたが、児童館は無料で卓球ができましたので、近所の子供たちがたくさん来ていました。また児童館は他校の生徒と交流する場所でした。山手小学校、下山手小学校、諏訪山小学校、平野小学校、荒田小学校、橘小学校、湊川小学校と私の通う多聞小学校の生徒が来ていたように思います。卓球台は3台あって、いつも順番待ちの小学生で溢れていました。1971年のある日、積み木の部屋で卓球の順番を待っていると、噂に聞いていた湊川小学校の副番長のT君(シェークハンド・ラケットを持っていて卓球大会で優勝した)がやって来ました。いきなり、「なにええカッコしとうねん」と言われて、腹を殴られました。私は「ただ積み木をしてただけなのに… なんで殴られなあかんのか?」と思いながら床に倒れ伏しました。とても痛い想い出ですが、その後T君と親友になるとはその時は思いもよりませんでした(涙)