朝日を浴びて [121] の続きです。日が昇りあたりが明るくなってきました。グランド・ジャンクションの町に到着したみたいです。ハイウェイ沿いにフォルクスワーゲンの立て看板を見つけました。まだ早朝だったのでディラーは開店してませんでしたが、修理工場も備えた大きなフォルクスワーゲン・ディラーを見つけられてとてもラッキーでした。ディラーの前で車を駐車して開店を待つことにしました。しばらくすると一人の男性がやってきたので事情を説明しました。「私はカリフォルニアからマサチューセッツ州ボストンへ向かってアメリカ大陸を横断中の旅行者です。急いでいますので、至急にアクセルワイヤーを修理してもらいたいのです」と言うと親切そうな男性は「2階の待合室で待っていてください。メカニックが間もなく出社しますので、すぐに作業に取り掛かりますから」と言ってくれました。アメリカでは修理完了予定日に直らないのは珍しくなくて、これまでに一週間以上待たされた経験もしていましたので、親切そうな男性の提案はとても嬉しかったです。それから3時間ほど2階の待合室のソファーで仮眠していましたら、先ほどの親切そうな男性が笑顔で「修理が完了しましたよ」と私を呼びにきてくれました。修理代も50ドルで済みました。親切な男性にお礼を言うと、男性は「 Have a good trip 」と言って、私を見送ってくれました。
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