阪急六甲-カウボーイ [96] の続きです。「マスターがこれから何をやるのか」を書く前にカウボーイの店の外観と内装について書きます。いつも夜に暗くなってから行ってましたのではっきりと憶えてませんが、バラック小屋でガラス窓がなかったと思います。夏はクーラーがなかったし、臭いがきつ過ぎたのであまり行かなかったのですが、一度夏に行った時、外から店内が見えましたので壁が開くような作りになっていたのだと思います。匂いについては木造校舎で学んだ事がある方にはわかると思うのですが、学校では定期的に油を床に塗るのですが、それと同じような臭いです。内装は西部劇に出てくるような洞穴にいるみたいな、どす暗い感じです。油まみれの真っ黒で色が無いのです。マスターはギターを取り出し「ポロ〜ン」と弾くと「ソノシートと同じ曲順でええですかね」と歌をうたい始めました。何語かわからない言語で口ごもって歌うのですが、時折ヨーデル奏法も取り入れます。また、ギター伴奏はチューニングが狂っているので聴けたものではありません。そりゃそうです、クラッシック・ギターにいつ切れてもおかしくない錆び錆びのスティール弦を張っているのですから…
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