はるかなる西部 「喫茶 カウボーイ」 [84]

阪急六甲駅の南にある八幡神社の辺りの閑静な住宅地にそのお店はありました。店の入り口のドアに「健康上の理由で開店が遅れる場合があります」と書かれた張り紙がありました。その日も店は閉まってましたが、ドアをノックすると〇〇工務店の刺繍が施された作業服を着た小沢昭一似の小柄な店主がドアの隙間から顔を出してくれて微笑んでくれました。どうやら寝ていたみたいで、店内の床には布団が敷いてありました。店の開店準備を観察できるのは今回が初めてでした。布団を棚の上に上げて、カウンターの上に吊るされた改造が施されたサークライン(丸型の蛍光灯)を点灯します。裸豆電球ではなくて裸蛍光灯を横ではなくて縦に使用するのを初めて観ました。かなりのこだわりのあるマスターなのです。「コーヒーでよかったね?」と尋ねられ、すかさず「サイダーもお願いします」と答えます。必ずコーヒーを注文しないとマスターは機嫌が悪いのです。もちろんブラックコーヒーが暗黙の了解です。このお店にはガスがないので、灯油ストーブで湯を沸かします。マッチでわざわざ新聞紙に一旦火をつけてからストーブを点火します。火がついた新聞紙がそのままカウンターの上で燃え続けていますが、マスターはおかまいなしでコーヒーを淹れる準備を進めます。

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[秘蔵映像] [記録映像] カメラはとらえていた!! はるかなる西部「喫茶 カウボーイ」その1 1985年 神戸 阪急六甲

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